ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】
「な……に、それ?」
――血……?
茜は嫌な予感がして、声が震えた。
上総は、儀式が終わるまで敬悟と一緒に洞窟の入り口で待っているはずだ。
その上総が、ここに、いる。
「ああ。これですか?」
上総が右手をかざすと、指先からしたたる赤い液体を目を細めて”ぺろり”と舐め上げる。
「そこに転がっている者の、血ですよ」
楽し気なその言葉に悪寒を感じながら、上総の指さす先に、ゆっくり視線を巡らす――。
思ったように、身体が動かなかった。
自分の目に映っているものが何なのか、すぐには理解が出来ない。
「け……いにぃ?」