キラキラサイダー
「それじゃあね、斎藤君」

「おう、またな」

斎藤君からの返事を背後に聞きながら、あたしは屋上を後にする。

(きゃー、『またな』だって『またな』だってー!!)

二段飛ばしで階段降りながら斎藤君の一言で、あたしの胸はこんなにも騒いでる。

(今日は斎藤君のことも沢山知れたし)

いい一日だったな、なんてあたしの口角は、上機嫌にニンマリ笑んだ。

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