想い出の中の虹
「おはよ、美羽。」


「おはよう、瞭くん。」


今日も始まった朝の散歩。


俺の誕生日を一緒に迎えた日の朝も、やっぱりここから始まった朝。


あれから一ヶ月が過ぎ、季節は春まっさかり。

ゴールデン・ウィークを目前に、相変わらず慌ただしい日が続いていた。


「店、休みあんの?」


小さな雑貨屋さんで働いている彼女。


「ううん、無いみたい。定休日も店開けるって静香さん張り切ってた。瞭くんのファンの子たち、結構休みに遠くから来てくれるんだ。」


「へぇ。」


彼女と出逢い、優しい時間が哀しい時間に変わったあの日。


「良かったら、名前教えて?」


なんて……




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