sugar voice
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「はぁ…はぁ…」
俺…改め柳井和也は全速力で廊下を走っていた
何故かというと、笹倉さんに死ぬ気で走れと言われたからという至って明快な理由
額に汗を滲ませながらようやくステージ裏へと続く扉の前にたどり着いた
はやる気持ちを抑えて重い扉を開けると真っ先に聞こえたのは
「みんなで一緒にぃ♪せーのっ!!」
ナツの明るい掛け声と共に
観客の"カズ♪…カズ♪…カズ♪…という俺へのアンコールだった