一週間
ゆっくり寄り道をしながら、稜子サンの病室に近付く…


空気の入替えでもしてるのか、扉は開け放たれていた。
ヒョコっと顔を覗かせる…

『稜子サン♪……あれ?』

病室は、何処かガランとしていて、稜子サンの姿は無かった。


…トイレかな?…それとも散歩?まぁ、待ってれば、そのうち戻って来るだろ…


俺は、病室に入り、窓から外を眺める…青く澄んだ空…

ふとベッドを見ると、サイドボードの引き出しに、何かが挟まっていた。封筒のようだ…


…クスッ…稜子サンて、何処か抜けてるというか…(笑)

俺は、飛び出てる封筒をしまう為、一度、引き出しを開けた…


『…へ?…俺宛て?;;』

封筒に書かれている宛先は、俺の名前だった…
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