ビー玉。
いつもいっしょにいたから彰の気持ちがうっすら分かる。
何でそんな顔しているの?
アタシのことをそんな悲しい瞳で見つめないで?
「…今日は大事な話があったから」
無理矢理笑った顔は、引きつった様に見えた。
「…そうなんだっ。
でもさ、昼休みにすればいいじゃん。
どうせ会うんだからさ」
アタシたちはいつもここでご飯を食べる。
付き合って10ヶ月、ずっと欠かさなかった。
だから今更、急に呼び出さなくたっていいのに。