蝶々
「玲花はさぁ、」


職員室のある階まで階段を登り終えた。
その時、私は最後の一段につまずいて転びそうになり、乃々香に笑われた。


「多分みんな近寄りがたいって思ってるんだよ、多分だけど」

「なんでwこんな私だけど」

「勉強できるし美人だし」

「そんなことない・・・のになんで」

「そんなことあるからだって、名前で呼ぶのは恐れ多いみたいな」

「私何者だよ」

「だから」


職員室にちょうど着いたので、2人は扉の前で一瞬止まった。
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