不可解な恋愛 【完】



水島はグレーのスーツを正しながら立ち上がると、りゅうくん一緒に帰ろうよぉ、と高校生の女子のような言葉を発した。






「はぁ?」


「メルセデスでうちまで送ってー」


「俺、今大分から帰って来たばっかりなんだけど」


「石田さんは、もう神崎を連れて帰ってもいいですよって言ってたもん」


「あー…めんどくさいっ、」


「お願ーい!りゅうくーん」






とりあえず、石田さんに金の報告。

すると彼は本当に、水島と帰っても構わないと言った。

なんだかんだ済ませたい仕事はあったのだが、今日くらいはいいか、と水島を連れて帰ることに。
< 133 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop