O.S.C
「ブランデー入りココアを頼む」

「マカ…。ここは小物屋兼喫茶店ではないのですが…」

「外は寒かったんだ。良いから、作れ」

「あっ、じゃあオレが作ってくるよ」

ハズミは笑顔で奥に引っ込んだ。

ハズミは意外と手先が器用で、細かい作業や料理が上手だ。

だから安心して任せて、私は店内を見た。

「で、さっきの少女は何を買ったんだ?」

か弱そうに見えたが、多分女子高校生だろう。

「それは企業秘密です。それよりマカ、オススメしたい商品があるのですが」

「私に? 新作の確認か?」

「いえ、個人的にですよ」

ソウマが手招きをするので、私はそこへ向かった。

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