女子DEATHヒーロー

 あたしが目を覚ましたのは見知らぬ部屋だった。ここどこ?

 起き上がって周りを見渡すと、ベッドと机とクローゼットがあるだけのシンプルな部屋。端には、ダンボールが積まれていた。

 保健室な訳ないから……考えられるのは1つだ。
「……寮?」
 だとしても、何であたしはここに?確か……教室で倒れたはず。赤君にドアを閉められて。
 あたしが唸りながら考えていると、ドアが開いた。
「起きたか」
 入ってきたのは拓兄だった。
 拓兄はあたしに近付くと、頭を鷲掴みにした。しかも、力をいれるもんだから……痛い!
「お前、何でドアごときで倒れてんだ?」
「ドアは固いし!」
「寸前で止まればいいだけだ」
 無理☆だってね、ドア閉めた時でさえ頭にかすったから。スッゴいギリギリだったんだから。
「ところで……あたし何でここに?」
「教室行ったらお前が佐々木に抱えられてたからな。丁度よかったからそのまま連れてきた」
 ああ、そう。あの時、拓兄を待ってたんだもんね。

「ちょっと来い」

 拓兄はそう言うと、部屋を出て行った。あたしもベッドから降りると、ついて行く。
 あれ?いつの間にか部屋着に着替えてる。……っていうか、このピンクひらひらの部屋着何?あたしこんなの持ってた覚え無いんだけど?

 ……あたしは制服を着直した。ピンクひらひらなんて……まだあたしには似合わないわ!まだピンクを着る資格なんてないよ。うん。

 誰が着替えさせたかなんて……知らなくてもいいやい☆
 拓兄……かな?や、抵抗しない人をドSな拓兄が着替えさせるわけないか。抵抗してくれる方が拓兄にとっては楽しいだろうし。
 じゃあ……央太?

 中にTシャツ着てるから誰でもいい……と思う。スカートの中は短パンはいてるし。

 部屋を出ると、フローリングの広い部屋だった。テーブルとソファーが置かれて、薄型のでっかいテレビ。
 あたしの部屋の向こう側にもドアがある。
 冷蔵庫にキッチンまであって……。あたしの想像してた寮とは全然違うんですけど!

 あたしが来たのを見ると、拓兄はソファーに座った。
「佐々木、佐伯!」
 拓兄が言うと、あたしの部屋の前のドアから赤君が。あたしの隣のドアからは央太が出てきた。

 これはどういうことかな?


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