女子DEATHヒーロー

生徒会室

 あたしは生徒会長親衛隊に連れられて生徒会室に来ていた。 中学の生徒会室と全く違う。中学はこざっぱりしてただ単に委員会の時にだけ使う感じだけど、ここは違う。
 窓際の机の上には色々なファイルが置かれているし本棚にも色々資料があるけど……真ん中の豪華なテーブルにはお菓子。
 全体的に漂うヨーロピアンな雰囲気に、あたしはちょっと思考が停止した。

 何で生徒会室に来たんだろ、あたし。

 親衛隊に誘われるなら……その場で誘われるもんじゃないんだろうか?

「ごめんね、絢灯。大雅が君に用事があるらしくて」

 あたしが所在なさげに生徒会室の無駄に立派なソファーに座っていると、麻子さんが苦笑した。
 あ、親衛隊の人が用事ある訳じゃないんだ。そっかぁ……。

 そっちのが問題じゃないかな、あたし!

「何でお兄ちゃんがこんな根暗に用があるんだろ!」
 喧嘩を売ってるらしい、生徒会長の妹は。
 だから、あたしは女の子とは喧嘩しない主義です。
 ……あ、女の子と拳での喧嘩はしない主義だった。

「佳奈子ちゃん、ハーブティーでも飲んで落ち着いて?」
 優子さんがあたしの前のテーブルにカップを置いてから、牧原佳奈子に手渡した。
 牧原佳奈子……佳奈子お嬢様は何か言おうとしたけど、優子さんの顔を見て口をつぐんだ。
 なんか……優子さんから黒いオーラが出てた気がする。

 あたしが生徒会長親衛隊トップたちを観察していると、ドアが開いた。
 入って来たのは、生徒会長の牧原大雅と黒髪の人。

「お兄ちゃん、この人になんの用なの?」
 佳奈子お嬢様が生徒会長に近付いて言った。腕を生徒会長の腕に絡ませちゃってる。兄の腕に……あたしは絶対兄にそんなことしないなぁ……コワいし。
 想像すると……うぇっ。気持ち悪い。

「ちょっとね。みんな、外してもらっていい?」
 親衛隊トップたちはは案外あっさりと部屋を出て行った。ブラコン佳奈子お嬢様は渋々だったけど。
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