だから恋は少し切ない
 

余韻に戸惑いながら黙り込んだわたしにシュウは言う。


「この前別れた女がヒトヅマで、子供も居たんだけどさ」


わたしは身動きひとつせず、シュウの言葉を受け止める。


「子供は、やっぱり可愛い。たとえ自分の子供じゃなくても」


新しい煙草をくわえたシュウに視線を移すと、


「オレは一生、自分の子供を持つことはないけどな……」


そう小さく呟いて、煙草の先に火を付けた。




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