Voice ~Real Love~ 本気で好きだったのに・・・

勇希と2人で会うようになってから

私は<頭ん中勇希でいっぱいだった


運転してる綺麗な横顔

車の中でかける音楽

咥え煙草に腕のタトゥー

部屋にあるサーフボード

優しい笑顔で話を聞いてくれる顔



帰り際のおでこのキス

眠くなった時の腕枕

勇希のメールの入れかた



何もかもが大好きで

(外見しか見えてない)



でもそんな外見からの憧れでも

こんなに人を好きになった事はなかった

こんなに男の人に優しくされた事もなかった

その人の事を想うと胸が苦しくなったり

四六時中その人の事を考えたり

自分は病気なのでは・・・と思うくらい


勇希の事を考えていた

考えてると会いたくなって・・・



きっと勇希の女慣れしていた行動が

私にとっては初めてで

そこにハマっていたんだと思う


実際に勇希は私が純粋な事を分かってて

Hや口にキスをしてくる事はなかった



でも手を繋いできたり

おでこにキスをしてきたり

この微妙な行動が・・・

完全に操られてた気がする



今思えばかなり

勇希の思うがままに気持ちが動いていた



私はこの頃学校をサボる様になっていて

そんな私に勇希は呆れていた


急に冷たくなって

たまにうんざりした顔見ると

泣きそうになる


勇希の事で

勝手に落ち込んで


勝手にテンション上がって

完全に勇希にハマってた



もっと近づきたい・・・


もっと知りたい・・・


1番になりたい



彼女になりたい



私はこの時

初めてあれだけ嫌だった

好きな人との

体の関係をこの人となら・・・と思った



そして純粋な私の真っ直ぐな

勇希への想いは日に日に増していく・・・



 CONTINUE 

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