手のひらの終焉
本当はどうなのか分からないけど、

恐るべし、

アモーレ。

「とにかくあたしはあなたの味方よ、リャウカ」

言って、

ニッコリ笑うと、

アモーレはリャウカの額にぶちゅっとキスした。
 
香水の香りも一緒に襲ってくる。
 
何だか、抵抗する気になれなかった。
 
抵抗するほどの暇もなかったけれど。

「スクセにいじめられたらあたしに言いなさいね。

じゃあ、おやすみなさい」

立ち尽くすスクセを置き去りに、

アモーレはじゅうたんの向こう側へ消えた。
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