手のひらの終焉

業火

眼を開けると、ランプの明かりに照らされた、テントの天井が見えた。

それから、覗き込む、

華奢な輪郭が見えた。
 
マモウルだ。 
 
じっと見ていると、

ゆっくりと目の前を回り始める。
 
気持ちが悪くて眼を閉じた。
 
眼を閉じたら、

ランプに淡く照らされたオレンジ色の闇が、

ぐるりと回りだす。
 
そんなことにお構いなく、

マモウルは喋りだした。
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