手のひらの終焉
どうやら、リャウカが、ついさっきまで、

トップクラスのアサシンであった人間だということを、

思い出したようだ。

 
しかも、リャウカは、狙撃より、接近戦の方が得意なのだ。

「一個小隊のなかに放り込まれて、軍人である彼らを、

一人で殲滅させたこともあるって噂で聞いたけど、あれは本当なのか?」

若干体の小さい方が、無遠慮に訊いて来た。
 
いっぺんに紹介されたので、それがヤクラとマイナーどちらなのか、分かりかねた。
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