大事な宝物
俺は必死に手を引っ張って
ひき止めたのを覚えてる
それから彩は
しゃがみこんで泣いてたね
俺はまた
慰めて謝る事しか出来なかった
「一緒に帰ろ?」って聞いても
彩は
首を横に振って
「いや…」って言ったね
俺
正直ショックだったよ?
諦め掛けて
最後に聞いたら
彩は一緒に帰ってくれたね
最初は
俺が先歩いて
俺の後ろを
彩は小さい子供のように
着いて来たね
可愛かったよ
しばらく歩いて
信号で停まった時
彩は何も言わずに
そっと手を繋いできたね
俺はわざとに
「先帰る」って
手を離そうとした
いやだからじゃないよ
俺
意地悪だからさ