朝陽のもっと向こう側
ただ、静かな瞬間へ続く
翌日。

あゆむ「メグ、おはよう」

メグ「あら? なんであんたがいるのよ?」

あゆむ「なんでって・・・学校に行く途中だけど?」

メグ「そうじゃなくて。 どうしてこんなに早く学校に向かっているの?」

僕はいつもよりも15分早く家を出て、学校に向かっていた。
その途中でよく知っている顔を見つけ、声をかけた。

あゆむ「ん。 たまには早起きもいいかなって」

メグ「へぇ。 ま、いいんじゃないの」

あ、そうだ。 あの事聞いてみたほうがいいかな・・・

あゆむ「ねぇ、メグ?」

メグ「なに?」

あゆむ「この前学校に来た美緒って娘に会ったよ?」

メグ「え!?」

あゆむ「おわっ・・・! びっくりした~・・・」

メグ「な、なんであんたがあの娘のこと知っているのよ!?」

あゆむ「なんでって、病院でたまたま会って話しただけだよ」

メグ「病院!? あんたが!?」

あゆむ「お婆ちゃんのお見舞いでね」

メグ「あ、そういうことか。 なんとなくわかってきたけど」

あゆむ「偶然会ったときにはビックリしたよ」

メグ「それで、何話したのよ?」

あゆむ「学校生活のこととか。 そんなに長い時間話していたわけじゃないから」

メグ「そう。 でも珍しいこともあるものね。 あんまり他人と関わろうとする娘じゃないと思っていたけど」

あゆむ「まぁ、僕でも数分だったから」

メグ「また行くの?」

あゆむ「え? でも、さすがに悪いかなって・・・」

メグ「・・・あの娘にとって、あんたは・・・なのよ」

あゆむ「え?」

聞き取れないほど小さい声で、メグが何かを言った。

メグ「ううん、なんでもない」

・・・

・・・
< 23 / 95 >

この作品をシェア

pagetop