探偵屋②
「長谷川さん…」

「ん?」

長谷川は僕たちの話に飽きていたのか、エロ本らしき本を読んでいた

「僕、どうすればいいんでしょうか」

「さあな。それを決めるのはおまえだろ」

「…」

「おいおい湿っぽい空気になるなよ」

「僕は…僕は…」

「独立するってのはな、いいことだぞ
のびのびできるぞ」

「長谷川さんはっ…僕がいなくなってもいいんですかっ!!」

「そうとは言ってないだろ。熱くなんなよ」

「…今日はもう帰ります。お疲れさまでした」

< 163 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop