先生は私の青春でした
｢お前､頭髪検査引っ掛かったんだって？｣

｢先生♪なんでさくらが引っ掛かったの知ってるの？｣

先生に話しかけられた事が嬉しかった。

｢なんでってお前の頭見れば解るよ。そんな頭して｣

先生の口調はいつもと違って真剣で、少し怖かった。

｢でも､さくらはクラブしてるしみんなよりは色暗いよ｣

｢みんなってお前の周りだけだろ？
確かに､高校生のお前らの歳は髪染めたりするのがかっこいいかもしれない。でも俺は校則ちゃんと守ってる方がカッコイイと思うよ。｣


｢そんなの、教師の意見じゃん!!てか、先生にわかるわけないし！！｣

つい声が大きくなる。

｢田中の事を言ってるわけじゃないけど、ちゃらちゃらした奴とか、正直頑張ってるガキにしか思えない。｣


｢……。｣

そう言われて何も言えなかった。

先生に子供扱いされた気がしてすごくショックだった。
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