先生は私の青春でした
「さくらって何か受験勉強とかしてる?」

そんな事を考えていると麻里に話し掛けられた。

「受験勉強!?そんなのしてるわけないじゃん。麻里が勉強の話しなんてめずらしいー」

私達はもう三年生。

正直受験の事なんて考えてもなかった。

だから麻里に言われてびっくりした。


「だって、麻里達だってもう三年生じゃん。みんなしてるのかなあって思って」

「麻里はもう受験勉強してるの?」

「全然してないよ。でもそろそろしなきゃやばいよねー。」

麻里に言われてなんだか焦って来た。

「受験勉強とか何していいかわかんないし」

「確かに。まあ何とかなるって笑」

「私谷口に現代文教えてもらってるよ」

隣で私達の話しを聞いていた宏美が教えてくれた。


(えっ!?谷口先生が!?)

「麻里もその話し聞いた事あるー。谷口ほんとに教えてたんだ」
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