星に願いを【完結】

はずだったあいつ。

槇田 美樹(マキタミキ)
そして俺の名前は池谷大雅(イケタニタイガ)。


サッカー部に入ってる。


「おはよー大雅!」
何もなかったかのように声をかけてくる美樹。

「お前、朝から痛いねん」
「ははっ。私のゲンコツ最強やからなあ」
美樹は自分の拳を見せつけてきた。

「あっそ」
「冷たいな本間!」

「誰でも朝からゲンコツくらったらテンション下がるやろ」
「そぉなん?ごめんな〜!」
謝る気なんて全くないのだろう。ケタケタ笑ながら話しかけてくる。

「(絶対謝る気ないやろ)」俺は美樹に聞こえないようにボソッと呟いた。

「何か言った?」
今、さっきまでケタケタ笑ってたくせに悪魔のように微笑んでくる美樹の顔がすごく怖い。
「いえ、何も…」
毎度、毎度同じことの繰り返し。でもそれが俺にとっての幸せでもある。

「美樹〜もお、歩くの早いって!」



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