ダイアモンド



「……じゃあ、帽子をなおす、とか?」


「あぁ。じゃあ、そうする。」


宮田さんはにっこり笑った。




「あ、ドア閉まっちゃうよ?」


「えっ?あ!…ありがとうございました!」



私は急いで電車をおりた。



電車の中で宮田さんが笑いを押さえてるのがわかった。




なんかいつも恥ずかしい思いしてるような…、






私は頭を下げた。







電車が出発した。




宮田さんは小さく手を振っていた。







来週の土曜日が待ち遠しい。




_
< 19 / 38 >

この作品をシェア

pagetop