忠犬王子〜ボクはキミの付き人〜


「桜がいちいち悲しむんなら
これからは桜にだけ頭撫でることにしてあげる」


…え?

「…いいの?」

目がうるうるしてきた…


「いいも何も、減るもんじゃないからね、
特別よ」


特別……


嬉しいな…


「えへへ…
ありがとう鈴……」


マグカップをテーブルにおいて鈴にぎゅーって抱きつく


「柚にあれだけ言っといて自分はいいのね」

フッと笑いながら頭を何度も撫でてくれた


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