女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
「まぁ…先生結婚するんだよ」
先生の言葉に…一瞬頭が真っ白になった…。
だけどそんなあたしの事なんて気づくはずもなくて、「生徒にはまだ言わないつもりたったのに…」そう頭の後ろに手をやって恥ずかしそうに言う先生。
『そう…なんですか…』
そう言って、咄嗟に持っていた袋を後ろに隠す。
「俺としたことがはずし忘れるなんてな。あ!他の奴にはまだ言うなよ?」
…言える訳ないじゃない…。
そんな事自分から口に出せる訳…
『…っ』
なんとも言えない気持ちが心を渦巻く。
「おい、里中?」
何も言わす、手に力を入れてるあたしを不思議に思ったのか、先生の手が伸びて来た。
指にはやっぱり控えめだけどやっぱり輝く指輪があって…
「里中?」
手が触れそうになった瞬間に顔を背けた。