黒いスーツの王子様
「‥慰謝料払うから、
希と別れてくんない……?」

《―――!》




「祐輔さ‥ぅぐっ!」


俺を止めようとした希。

俺は希の口を
手で塞いだ。







「いくら欲しいんだよ‥?」

《い‥いくらって……
いくら詰まれても、俺は希とは別れないからなっっ!》



「‥ハッキリ言って。

本当はお前から慰謝料もらいてェくらいのこと、希はお前からされてるよな?」

《う・・》





「だけど‥そんなことしてたら、いつまでたっても希はお前と別れらんねェから。

逆に慰謝料払ってやるって話。
俺もそんなに暇じゃナイんでね…さっさとこの問題片付けて、

次に行きたい訳よ・・」


.
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