黒いスーツの王子様
ただそれだけ。

なのに‥




「仕事もしてねェくせして、浮気なんかしてんじゃねぇよっ!!
テメェは何様だッッ!!!」


バシッ



「うぅ‥ご、ごめんなさい。」


今度は頬を叩かれた。





確かに、

あたしは20歳にもなって仕事もバイトもしていない‥



だけどそれは…

淳がさせてくれないくせに。


“何様”なんて
言われる筋合いないし‥






こんな生活もう嫌だ。

淳に縛られて、檻に入れられたような日常なんて‥‥


もううんざりだ。




こんなヤツ‥

とっくに好きなんかじゃない。


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