大好きって言って(耀*芽衣)

複雑な20歳


゚・。。・゚・。。・゚Mei side*




1月10日。成人式。




晴れやかな振袖で身を包んで、あたしもついに成人。




「久しぶりだね、芽衣」




そう言ってあたしの横で微笑む楓。




高校を卒業してさらに大人っぽくなって楓はすごく綺麗になった。




いいなぁ。あたしもこれくらい綺麗だったら。なぁんて考えて楓の振袖姿にうっとり。




すると楓はニッと笑ってあたしに言った。




「聞いたよ?芽衣。耀さんにプロポーズされたんだってね」




「え!?」




突然の言葉にあたしはギョッとする。




「ななな……何で知ってるの!?」




驚きのあまり噛みまくりのあたし。すると楓はキョトンとしながら答えた。




「優雅に聞いたんだよ」




優雅……。まったくあいつは、口が軽いんだから。




そう思いながらあたしは離れで輝と話している優雅を睨んだ。




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