姫と竜 *王子が誘拐*


 
──話は800年以上前に遡る。



世界は戦争が絶える事なく続いていた頃のお話。



スティリアと呼ばれる世界に

ガルバトロク大陸という


幾つもの大国がひしめき合う巨大大陸があった。



その中には当時、



バルクト三世により大陸の5分の1を領土とし

繁栄を極めていた国が存在した。



「バルクト王国」



バルクト王一世の名の下に 建国された豊穣の国である。


だが バルクトは一世は元々王ではなかった。



一領主に過ぎなかったバルクト・ガン・グラデス侯爵が、周辺領地からの侵略を受けた事により


歴史は始まった



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