自閉症児の育児日誌②
もういい加減暑いのだからと片付けておいた。


ところがそれが原因で彼女がパニック。

まさか泣くなんて…

パーカーが無い位で泣くなんて…


予想外の展開に私はうろたえてしまった。


仕方なく彼女に返してあげた。


そんなにまで愛しているなんて。


それを引き離す権利は何処にもない。


ピンクのパーカーを見た途端、何事もなかったかの様に、愛おしそうに袖を通していた。


そして彼女は今日もそれを着て学校に行った。


職員室に行って先生方に「私の服何色?」

「ピンク」


その質問のやり取りをしては納得して授業を受ける気持ちに切り替えていく。


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