親友!?幼なじみ!?恋人!?


覚束ない足取りで屋上を後にする美波。


ホントは追いかけたかった。


追いかけて抱きしめて、“俺がいるから”、そう声をかけてやりたかった。


でも真琴を置いてはいけなかった。


今、はっきりとしてしまった俺の気持ち。


真琴への想いがないことに。


ただ美波だけを求めている自分の気持ちに。


真琴への想いがただの同情だったことに。


はっきりと気づいてしまった。



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