親友!?幼なじみ!?恋人!?
「ねぇ…もしかして…」
そう言うわたしに真琴は明るい声で『判っちゃった?』って言うんだ。
判るよ。
判らないわけない。
息切れしてツラいはずなのに、走るのをやめられない。
やめたくない!
早く、早く、真琴たちのいる場所へ!
それとない小さな人影が見えだした時、その姿を確信して安心したのか嬉しいのか視界が涙でぼやけた。
真琴たちもわたしに気づいたらしく手を振っている。
会いたかった
会いたかった
止まることなく、笑いかけながらこっちに手を振る相手の胸に飛び込んだ。
「―――――晃」