親友!?幼なじみ!?恋人!?


困った顔をする美波。




もしかして・・・

本気で他に道ないとか。




「美波。他に道ないのかよ。このままじゃぁ真琴が…」

慎吾が真琴に心配そうに見つめて言う。




あらら・・・


お前が言っちゃダメじゃん。

しかもそんな表情までしちゃって。


美波が一番傷つくのに…。




「あるのはあるの。」


あるんかい?!

じゃぁ最初からその安全な道通れよ。

こんな獣道じゃなくて!

ってつっこみたかったけど、相手は美波。渋々言葉をのみ込んだ。



足元に生い茂る草木を見る。

高校生が4人…
普通の高校生はこんな道通らないよ。



「けど・・・」

けど?


「今はこの道しか行けない。帰りは違う道通るから、今はキツイけど我慢して。ごめんね」


辛そうな美波。

そうだよな。
真琴と慎吾がくっついてんの見て、慎吾には真琴を心配されることを言われ、親友を危ないめに遭わせて…




美波が辛そうなの見んの嫌なんだよ。

美波が俺のこと好きならホントにいいのに…



< 35 / 400 >

この作品をシェア

pagetop