ヴァンパイアの花嫁 番外編②
「血・・・」


レオンの瞳の色が一瞬変わる。



ティナはレオンの腕の中で意識を手放した。



「ダーモッド、城へ帰るぞ」


ティナを抱き上げると城へ向かった。




* * * * * *




「痛いよ!アメリア!少しは優しくしてくれよ」


獣に噛まれた傷をアメリアに手当してもらっているのだが、手荒な手当てにダーモッドは口を尖らせて言った。



「自業自得よ どうして森へ行った?」


「俺のせいじゃないや ティナが部屋にいると息が詰まるといって出て言ったんだ 俺は何度も止めたのに」


かなり深い傷は薬が沁みて涙が出てくる。


「ティナ様が?」



「そうだよ 血を見たらおかしくなったんだ もう少しで獣に噛み千切られる所だったよ」


あの時ご主人様が来なければどうなっていただろうか。


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