ヴァンパイアの花嫁 番外編②
「レオン閣下、ハーデス領のエレオノーラ様がお会いしたいと」



ハーデス領のエレオノーラ、南の土地をハーデス領といい代々エレオノーラの一族が率いていた。



エレオノーラはレオンの昔からの友人だった。



恋人の時もあったが、レオンが人間界で住み始めてからは会っていなかった。



「エレオノーラが?」



父の葬儀の時も自分の戴冠式の時も城へは現れなかった。




「アメリア」



レオンが名前を呼ぶと隣の部屋からアメリアが姿を見せた。



後ろからは気まずそうにダーモッドが付いて来る。



「ティナを頼む」


返事の代わりにアメリアは深く頭を下げた。


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