ヴァンパイアの花嫁 番外編②
「アシーネ、邪魔はしないで欲しいのだけど?」


「何を言っているの?レオン様には最愛の人がいるのよ」



妹のような可愛いティナの顔が脳裏に浮かぶ。



「あら、ずいぶん見ないうちに人間らしくなったのね?わたしたちはヴァンパイアよ?一人だけの女だけ愛するなんてばかげているわ」



エレオノーラが鼻で笑う。



「エレオノーラ!」



忠告を聞き入れようとしない姉に苛立つ。



「今夜の晩餐会でレオンの最愛の人とやらを見れるわね?楽しみにしているわ」



いつの間にか側に数人の召使いがいた。



エレオノーラはアシーネの頬に口付けし召使いたちを引き連れて去った。



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