ヴァンパイアの花嫁 番外編②
「ご主人様に見つかったら叱られるよ ティナ」


「だって・・・息が詰まりそうになるの」



部屋にずっといると昼夜がわからなくなり息が詰まりそうになる。



「それはわかるけど・・・」



今レオンは地方へ行っていた。



地方のヴァンパイア同士のいざこざは当初2人の些細な獲物の取り合いが他のヴァンパイアにまで伝染するように移り争いは広がってしまった。



このままでは人間界まで行き人間の血をむさぼり吸う者が出てくるかもしれない。



大勢のヴァンパイアが人間界へ行けば酷い状態になることは目に見えている。



レオンは騒ぎを納める為に向かったのだった。



行ってからもう1ヶ月が経つ。



毎日届けられるメッセージで無事だとわかっていたがティナは心配していた。



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