ヴァンパイアの花嫁 番外編②
執務室に戻る足取りはゆっくりだった。


後ろからタイラーが付いて来なければティナの元へ引き返しているところだ。



ティナの様子が気になり自分の手元に置いておきたかった。



だが、これから再び地方へ出かけなければならない。



レオンが城へ戻ったと途端、同族同士の殺し合いが始まった。



もう一度行き事態を収めなければならない。



* * * * * *



「閣下、エレオノーラ様をお連れになってはいかかでしょうか?」


執務室に戻ったレオンにタイラーは言った。



「エレオノーラを?」



「はい あの方は長い間、ハーデス領をまとめられていたお方でございます お連れになればきっとお役に立つでしょう」



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