ヴァンパイアの花嫁 番外編②
* * * * * *



「アメリア、お庭に出て良いかしら?」



人間界の屋敷に戻って来るなり庭に出たいとティナは言った。



「かまいませんが・・・ダーモッド!私は用事があるからお前が付いていきなさい」



「はいはい」



部屋をうろついていたダーモッドはティナの為に扉を開けた。




レオンを困らせたい?



庭に出るとダーモッドに言われた言葉を思い出した。



あたしはどんどん我侭になっていく。


レオンがいつも側に居てくれないと嫌。



ヴァンパイアの皇帝としてやらなくてはならない事もあるのは知っている・・・あたしではレオンの力になれないのが悔しい。



晩餐会でのレオンとエレオノーラの姿を思い出す。



すごくきれいで堂々とした人・・・レオンの横に居るのが良く似合っていた。


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