嘘つきな姫

four


―…い……?……ね…―


―……だ……か……―




………ん?




「………ん………」


うっすら目をあけると…


「ほらぁっ!起きちゃったじゃない!」

きれいな女人が私を覗きこむ



「オレのせいですか!?」

その女性をキッと睨む少年



いきなり勃発する言い合い


「あのぉ……」

どちらさまで?

ってか明らかに私のへやではなく
目の前の二人にも見覚えがない


「んーっホント可愛らしい!お人形さんみたいじゃないっ」


「……」



――ガチャ



困り果ててたその時

ドアから見覚えのある人が来た



「しゅう〜…」


私が助けを求めると



「彩莉が困ってます。」



二人を退かしながら私に近寄る


「起きたね。」


タンクトップのパーカーを来ている彼の肩にはガーゼが付けられていた。


「うん。」


「気持ち良さそうに寝てたから起こさないで運んじゃった。」


「愁が?」


「もちろん。」


「嘘っ!私、重かったでしょ?」


「クスッ…軽すぎだよ。」


恥ずかしいっ
何で起きないのよ私!



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