嘘つきな姫
*だいいちわ*

One


『…彩莉っ!!』


お父さん


『パパごめんね?』


初めて嘘を吐いたのは小2

離婚した両親、どちらについていくか…

お父さんの方が好き
お父さんと一緒にいたい


だけど


『彩?』


『ママっ』


私はお母さんが良いと。



だって…お父さんはお仕事あって、
私がいたら迷惑になる。


お母さんは一週間後にまた結婚するから
その男の人がおいで?っていってるから


ワガママ言って困らせたくないから


嘘を吐いた



『ママと一緒がいい』



―――――――――
――――――
―――



「……ん」


夢………?

昔の夢を見たのは…初めてだ。


「彩ちゃん?ご飯できてるよ。」


“お父さん”がよんでる。

「すぐいくーっ」


“パパ”はいない
“お父さん”がいるから。

階段をおりると、


「彩莉……泣いたの?」


「…え?」


私の目に手をあてるのは弟一個下で同じ高校の一年


「……涙、でてるよ?」


整った顔。
でも少しチャライんじゃないかと…

「欠伸かなぁ?」


嘘を吐く

「あや…」


「朝ごはん♪」


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