この腕の中で君を想う
「…歯ぁ食いしばれ増田!!」
「なんで俺!?ちょ…たんま!!い゙だいっ!!」
慌てて俺から手を離すと、増田は逃げるようにして隆也さんの後ろへ回り込もうとするが
俺は素早く増田の腕を掴んでこちらへ引っ張ると、容赦なくこめかみに拳をあててグリグリの刑にしてやった
「増田…ご愁傷様。あっ、料理来たぞ」
助けを求める増田を無視して隆也さんは奥さんへ視線を向けた
「はいはい。喧嘩は止めてこれ食べて下さい」
クスクス笑いながらテーブルの上に次々と料理が運ばれる
熱々の唐揚げにつゆたっぷりのだし巻き卵、しそのドレッシングをかけたサラダなどなど…
「すご…」
とてもおつまみ程度ではないほどの料理が並べられ
俺は圧倒されたのと同時に美味しそうな匂いに誘われ増田から手を離すと、徐に箸を持って料理を口に運んだ
「…うまっ!!」
予想以上の美味しさに思わず声をあげる
「だろ?美里の料理は世界一なんだよ。もう頬が落っこちるぐらいな♪」
「もう。隆也さん恥ずかしいからやめてっ///」
「…惚気ですか」
自分の事のように自慢げに話すものだから、俺は呆れて笑ってしまった