兄貴は家庭教師...?《平凡妹Xイケメン兄貴》
空港に着き、
エスカレーターを
大急ぎで駆け上がる。
ベンチに座っている人影を
一人一人、確認しながら回る。
クソ・・・・、
格好もわかんねえ。
どーしたら良いんだ…
「お兄ちゃん?」
俺は突如振り返る。
すると、そこにはサクラの姿。
「わざわざ来てくれたの?
ありがと^^」
サクラは笑みを浮かべた。
「お前…
一人で抱え込みすぎだよ」
俺は妹を抱きしめた。
「俺が、お前を追い詰めてた?」
すると彼女は困った顔をした。
「そんなわけない。お兄ちゃんのこと、すごい大切だよ。
だから、行くんだよ」
涙が溜まった瞳は俺に何か
訴えかけるようだった。