ワタシが殺した
殺人者
生暖かい血がほっぺに付いた。
床に這いつくばりながら目を見開き、血だらけの手を伸ばしながら、彼女は私に助けを求める。
「…あっ……ぁ…」
半開きの唇から漏れるのは言葉にならない呻き声。
パタッと白い腕が床に落ちたのを確認し、私はゆっくりとドアに近付いて立ちすくむ彼女の手を引いた。
血塗れの死体に背を向け、私たちはゆっくりと部屋をでた…