幸せな結末
第１話*きっかけは合コン*

クリスマスの夜の女

「こなきゃよかった…」

お酒の席の中、私こと楠田美羽（ｸｽﾀﾞﾐｳ）は小さな声で呟いた。

後悔しないって言う方が間違っていると言うくらい、今日の自分の行動に後悔をした。

周りの女子はお目当ての相手役の隣に座り、ベラベラと話しかけている。

私は私で、大げさかと思うくらいに盛大なため息をついた。

私が望む理想の相手がいない。

この合コンに参加してしまった自分を憎んだ。

クリスマスに予定がない男女同士の飲み会――いわゆる、“合コン”と言うヤツだ――の話がきたのは、クリスマスの２週間前だった。

その時つきあっていた彼氏に振られた私は、軽い気持ちでその飲み会に参加した。

なのに、何なのだろう？

私だけ仲間外れにされた、この状況は。

相手の男子チームは見た目もチャラチャラ、頭の中もチャラチャラなヤツらばっかりだった。
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