幸せな結末
「あれ、帰っちゃうの?」

バカ男が聞いてきた。

見ればわかるでしょうが。

心の中で呟いた後、私は主宰者の方へと足を向かわせた。

「あれ、帰るの?」

ほろ酔い気分の主宰者が身支度している私に聞いてきた。

「うん、ごめんね」

そう言うと、私は店の玄関の方へと足を向かわせた。

「あら?」

玄関の隅に携帯電話が落ちていることに気づいて、私はそれを拾った。

こう言う場合、落し物だと言って店員さんに渡すべきかしら?

そう思っていた時、携帯電話が震えた。

わっ、誰かから電話がきた。

ディスプレイを確認して見ると、公衆電話からだった。

この携帯電話の持ち主だろうか?

そう思いながら、私は電話に出た。
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