幸せな結末
「来週、就活の説明会だとか何とかで9つ違いのいとこがくるって言う連絡が親からあったんだ。

それで俺の家にいとこを泊めてくれないか…って、ったく」

一也さんは舌打ちをした。。

突然そんなことを言われたら、誰だって困るよね?

そう思った私に、
「何であいつが…」

荒々しくため息をつきながら、一也さんが言った。

あいつって、いとこのことかな?

そう思ったけど、聞かないことにした。

何だか一也さんが聞いて欲しくなさそうだったからだ。

「勘弁しろっつーの」

投げやりにそう言うと、一也さんはのけぞるように椅子にもたれかかった。

そんな一也さんを見ながら、私は祈っていた。

来週、日本中の電車が止まってくれますように。
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