妄想な彼女



「あ!円城を病院に連れてかないと…」


「そうだった!」
「このまま病院いきますか?」


「だな。」


円城をおぶって立ち上がる



「おーい。美緒…生きてるかぁ?」


観月が円城のほっぺたをツンツンつつきながら言う


「……ん」



かすかにそんな声が聞こえた気がした



「よく頑張ったな」



俺は誰にも聞こえないくらいの声で呟いた





< 146 / 326 >

この作品をシェア

pagetop