妄想な彼女


部員A「美緒ちゃん。もう良いよ?」


先輩がおもむろに呟いた


「…先輩?」



部員A「その気持ちだけで充分」


え?

……え?



部員B「多分、美緒ちゃんは卒業するアタシ達の為に主役をやってほしいって思ってるんでしょ?」


「え?なんで知って…」


部員C「分かるよっそれくらいっ」



部員A(いい加減名前覚えろ)が美緒の手を握る


部員A「美緒ちゃんの気持ち凄く嬉しいよ♪
でもね、本当に主役とかアタシ達はいいの。」


「ど、どうしてですか?」


部員A「アタシ達はね。主役やってる美緒ちゃんが大好きなんだ♪」


部員D「そうそう!舞台の上で演技してる美緒ちゃんはすっごい輝いてるんだよ♪」


部員E「だからね。美緒ちゃんが主役やってくれるのが、一番嬉しいの。」



美緒はそんな先輩達の言葉に力強く頷いていた


「分かりました。アタシ主役やります!」





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