君に恋することⅠ-未来-
「これで許してね♪」
「…っ」




俺は絶句した…。




気づけば鈴夏のドアップに…
微かに触れる唇への感触。





奇麗に瞳を閉じる鈴夏が…愛しすぎて…。





少し離れて俺はこう告げた。




「離してやんねぇ」
「え?…ちょ…っ」





鈴夏の後頭部に手を回し、
思いっきり口づけた。




何度も何度も角度を変え、
リップ音を部屋中に響かせる。





「…ん…っ…」




リップ音よりも
俺をそそるのは鈴夏の声。




甘ったるい声…
普段は出さない声…。




俺だけが聞ける唯一の声。



< 49 / 77 >

この作品をシェア

pagetop